CCC円卓会議in八街。
10月14日(日)
千葉クリエイティブ・クラスター・セカンドステージ、円卓会議の終着地点は八街。
ユニットケアを全国に先駆けて導入した特別養護老人ホーム「風の村」の中の喫茶スペース兼地域交流スペース「アルルカン」を運営する、NPO法人生活クラブ・ボランティア情報センター(VAIC)と、「風の杜ひろば」を管理運営する、子育て協議会やちまた、の皆様に今回のホストになって頂きました。
八街では、昨年からCCCネットワークにご参加頂き、昨年も10月14日に円卓会議を開催し、AAFネットワークでつながった、宮城県東鳴子温泉のアートプロジェクト「GOTENGOTEN」のアーティスト、門脇篤さんに毛糸のインスタレーションを設置して頂きました。
CCCは千葉県内の「地域拠点」と拠点で活動する団体同士の、「巡回型シンポジウム」によって相互評価、相互提案、相互交流とともに、その団体間で「新しい取り組み」をする際に、コーディネート機能を果たします。
ネットワーク組織として、巡回し、人・情報・拠点・ソフトが集積することによって、互いの場所で出来る活動の幅を広げ、異なる分野、地域の領域性を越えた「協働」によって「今まで出来なかった」「やりたかったけど出来なかった」「今までの想像もしなかった事業を打ち出していくことにより既成概念を壊していく」取り組みです。
そこで、今回のCCC円卓会議in八街を開催には、
①昨年からの継続的に関わっている拠点・団体である。
②7月のホストであった、特定非営利活動法人こだまのスタッフの皆様が7名で来て下さった。
③こまちだたまおさんのように、こだまでの「アート」という既成概念から新しい可能性を提示したアーティストが、こだま、船橋に引き続きいらっしゃる。
という条件がそろっていました。
そこで、円卓会議のテーマは
「CCCネットワークで企画実現するために必要な事は何か」と設定し、グループワークをセッティングしました。
本日のホストである、冨永ゆみさん(生活クラブ・ボランティア情報センター)からは、昨年のCCCから今日に至るまで「昨年のCCCから風の杜ひろばに与えた影響」という点と、「風の杜ひろばでこれから主催したい事業」などをお話頂いた後、近藤けい子さん(こだま)こまちだたまおさん(たまあーと創作工房)で7月のCCC円卓会議、「こだまdeアート」から利用者、スタッフ、こだまでの「アート」の意識変化、影響などをお話頂きました。
また先週10月1日から6日までの船橋市本町通り商店街「秋のきらきら夢ひろば」、10月6日の山口横丁ストリートフェスタで門脇篤さんのインスタレーションを設置するまでの「裏方の動き」を蔵本裕子さん(コミュニティアート・ふなばし)にご報告頂き、最後に「あらら。Circuit」の取り組みを通じて、松山、別府、東鳴子と、各地のAAFネットワークでパフォーマンス企画を実施した、アーティストの立場から、坪井洋さん(あらら。)から報告を頂きました。
議論の中で、様々なセクター(分野)の活動団体、地域間のネットワーク企画を実現するために、必要な要素というのが、抽出することができました。
要素1:意欲を引き出す「言葉がけ」
当初、デイサービスという事業の中で「アート」という異分野のアクティビティに対して、「アートは敷居が高い物」「お年寄りができるのだろうか」という風に難色をしめしていたこだまのスタッフを「その気にさせてしまう」「大丈夫と安心できる」言葉がけや、アーティストの存在が、「異分野」「未知の事業」をする際には、必要になる。
要素2:長期間、十分なコミュニケーションを取り合う。
事業実施にあたって、何度も通う、スタッフの心配を取り除くためにも、キャラクターやこれからやろうとしている事業を十分に理解して頂くためにも、スタッフ間の密で長期的なコミュニケーションが必要不可欠
要素3:スパイスを入れ込む
新規に事業を立ち上げた後、地域に「よそ者」から地域から支持を得て、地域の仲間入りをするためにも「地域に開いた」イベントは必須。またそのイベントは福祉は福祉、子育ては子育て、という分野に籠もるのではなく、なるべく色んな分野にまたがった要素を取り入れる事が、成功の秘訣である。
要素4:地域の人脈を最大限に生かす。
アーティストに地域に滞在して作品やパフォーマンスを実施するには、滞在費、交通費、製作費など、招聘する為に、様々な制約がある。制約がたくさんあるが為に、企画困難な場合も多くある。しかし「滞在する場所」を提供できる人脈がある、「食事をまかなってくれる人がいる」、「交通手段を担ってくれる人がいる」など、地域の「支援」があるだけで、制約をいくつもクリアーできる。そのために、マネージャーは人脈から最大限「支援」の体制をつくる「体制作り」も必要不可欠な仕事である。
要素5:既成概念を打ち崩す、ワクワクする事業。
分野・地域間のネットワーク事業で一番期待できることは、今まで分野での既成概念を崩して、新しい意味や価値観をつくりだせる事にある。「やってはいけない」と思っていたことや「出来ない」と思っていたことを、分野間地域間の協働だから実現できる事が多々ある。また、自分の拠点では実現できないことも、拠点同士がつながる事によって実現することが可能な事業があり、それが千葉クリエイティブ・クラスターの可能性である。
要素6:スタッフ間の意見交換
理事長間や、ディレクター間は話が通じるのは、トップ間は認識が共通している事が多いため。けれども実際の事業実現に向けては、いかに団体全体で意識共有がされているかが、ポイントである。今までは理事長やディレクターレベルでしか、シンポジストとして招かれなかったが、「人」ではなく「組織」全体、「組織同士」で意見交換や、互いに活動場所に訪れて刺激仕あい、互いの取り組みを評価しあう事が重要である。
以上のような要素が抽出され、
こだま、生活クラブ・ボランティア情報センター、子育て協議会やちまた、コミュニティアート・ふなばしのそれぞれの団体間で意見交換や、これからの千葉クリエイティブ・クラスターの取り組みについて、それぞれの知見から提案でき、有意義な議論で終える事ができました。
円卓会議開始前には特別養護老人ホーム「風の村」の職員、島田さんのご案内で、
施設内を見学することができました。「こだま」の皆さんは、同じくデイケア事業を展開している観点から、「私たちもこういうことをやってみたらどうかしら」や、「風の村もこうすればいいのに」という、自分の施設ではなく他の施設を見ることによって、気づきや発見、また提案事項も見えたようです。
また、円卓会議には、千葉県NPO活動推進課の三幣さんもご参加下さいました。
ジャズコンサートも大盛況
円卓会議終了後には、隣接する「風のもり保育園」で、あらら。の坪井さんのバンド仲間である、小美濃悠太さん、徳田雄一郎さん、増田実裕さん(あらら。)の4人の「坪井洋カルテット」のメンバーによるジャズコンサートが開催されました。
保育園のこけら落としコンサートとして、約70名のお客様が観客としてご来場頂けました。
ディズニーの小さな子も知っている曲から、ボサノバ、ジャズのスタンダード、ジョン・レノンまで幅広い曲を演奏なさって下さいました。お客様も終始ノリノリでいらしていて、とてものめりこんで聴いてくださいました。
コンサート終了後には、生活クラブ・ボランティア情報センターの皆様、子育て協議会やちまたの皆様、こだまの皆様、こまちだたまおさん、坪井洋さん、徳田雄一郎さん、小美濃悠太さん、風の村保育園の園長さん、風の村職員の島田さん、コミュニティアート・ふなばしのメンバによる、交流会を開催しました。皆はなしがつきぬ様子で、また来年以降の千葉クリエイティブ・クラスターの取り組みに向けた話や、2月上旬に千葉NPO月間に予定している、千葉クリエイティブ・クラスター成果展に向けた話し合いなどができました。
こうして今回CCC円卓会議in八街をとても盛況に終えることができましたのも、冨永さんはじめ、生活クラブ・ボランティア情報センターの皆様、子育て協議会やちまたの皆様、
また近藤さんはじめとする、こだまのスタッフの皆様、こまちだたまおさんの皆様、また、坪井洋さん、社会福祉法人風の村のご協力のおかげです。
本当にありがとうございました。
千葉クリエイティブ・クラスター・セカンドステージのプログラムでの成果を端的に示すならば、単なるネットワーク、巡回シンポジウムから、「自律性」としてのネットワーク「オウトノミー」がいよいよ始まり、ネットワークが動き出す段階に始まり、実際にプログラムが動いていったことにあります。
また改めて後日ブログに、千葉クリエイティブ・クラスター・セカンドステージの取り組みのまとめをしたいと思います。
(山浦彬仁)













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