「千葉クリエイティブ・クラスター」とは?

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2007年8月23日 (木)

8月23日HyoJun Circuit川口

Kawaguchi
7月下旬から京島、船橋と、場所によって形を変えながら移動してきたインスタレーション「sky vessel」。コップに入って地に降ろされていた空は、ここ川口では宙に吊られ、物理的には本来存在する場所に近付いている。しかし、そこには「空」の持つ開放的なイメージはいささかも感じられない。京島・船橋で「並べられていた」コップは大きな透明なビニールに粗野に「投げ入れられ」、その様には人為的な閉塞感を覚える。重量で所々張り出した透明な膜は、拘束された生物の無力な抵抗を思わせなくもない。

masuii R.D.R galleryは正面が一面ガラスのスペースである。通りを歩く人や信号待ちの運転手が、宙吊りになった怪しげな物体へ物珍しげに視線を投げ掛ける。展示を目にした人数はおそらく三ヶ所の中で最多であろう。しかし外からでも全ての作品が見えてしまうので、中に入って来てまで見ようとする人が少ないというジレンマもある。
「認知」を越えてコミュニケーションに踏み込ませるのは、アートプロジェクトのみならず、何にでも等しく難しいものだ。そして踏み込ませる力というのは、突飛なことをして強引に引き込むか、「その場所に辛抱強くいる」時間の長さによって得られるように思う。
裏話であるが、今回搬入の段階で、ビニールがコップの重みで何度か破れるという事故があった。作家のNam HyoJunは、例え展示中に破れてしまってもそれは敢えてそのままにしておきたいという。
一週間という短い期間では、一枚のガラスですら外と内を隔てるものとして強度を持つ。
透明な膜を破って、空が地へと落ちる瞬間はどんなに清々しいことだろう。少し暴力的なハプニングを、そのジレンマゆえについ期待してしまった。
(八重樫典子)

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