淡路島アートフェスティバルmeetsCCC」①
2006年8月12日(土)、13日(日)「淡路島アートフェスティバル2006」を訪問し、「淡路島アートフェスティバルmeetsCCC」というタイトルで、円卓会議を実施しました(会場:日の出亭)。報告:下山浩一
「淡路島アートフェスティバル」(略称:aaf)の最大の特徴は、淡路島全島を会場としているという点です。
昨年から始められたこのフェスティバルは、今年で2回目。
今年は、広大な淡路島全島の中から選りすぐりのスポットで密度の高いプロジェクトが展開されています。
今回訪れたサイトは、以下の3箇所です。
・日の出亭
・すもと公設市場「文脈壁画」「偽屋」
・GALLERY BANYA「アートフェスの舞台裏展」
【aaf各プロジェクトについて】
「日の出亭」は、かつて料亭であった建物を「淡路島アートフェスティバル2005」を契機にリノベーションを開始した、「淡路島アートフェスティバル2006」のインフォメーションセンターです。
リノベーション(というか修復?)は現在も続いていて、一室は富田祐介による「非日常へと導く装置2006」としてヨーロピアンなバスタブが設置され赤い壁面が幻想的な“風呂場”となっています。
淡路島在住の布団職人でもある土井章広は5色の“布団戦隊”?が町を守護する「HERO」、ミニチュアの座布団などが当たる「ガヂャガヂャ」で異彩を放っています。
日の出亭は、歴史を経た木造が自然光に美しく、現代美術作品と、「淡路島アートフェスティバル」に関わるアーティスト・スタッフのライフヒストリーの織り成すタペストリーを観る思いでした。
「すもと公設市場」は名前の通り、洲本市にある青果・魚・肉その他生活に密着した商品を売っている市場です。この会場では、フィッシングダイアリーによる「文脈壁画」と「生き物&チップス」のドキュメント、さらに淡路島在住の特殊メイクアップアーティスト・AWAJIC HORRORによる「偽屋」の展示が行われていました。
フィッシングダイアリーによる「生き物&チップス」は、ドキュメントを見るだけで衝撃的。
子どもとアーティストが、淡路島の生き物(昆虫・カニ・魚など)を捕まえその生き物をすべて料理して食べるというこのプロジェクト、素揚げにされたカブトムシやカマキリの山盛りは凡百の教条的なお説教「残さず食べなさい」とかが吹き飛ぶ破壊力でした。
現場を見ていない者にこれほどの衝撃を与えるプロジェクト、クリスト並みとすら言いたいです。
AWAJIC HORRORによる「偽屋」は、肉屋・魚屋・八百屋の商品に混じってAWAJIC HORRORが制作したクリーチャーが並ぶというもの。高度な技術力に裏づけされたリアルタイプ、キャラクタータイプ、宣材のようにマッチしたタイプの作品が、市場をシュールな空間にしています。
「すもと公設市場」の展示を見ていて感じるのは、洲本の人々の力強い生命力です。食べ物を売り、買い、食べるという生々しくも荒々しい行為の持つインパクトと響きあうアートプロジェクトに、地域密着型アートの真髄を感じます。
一転して、静寂な中にアートの喜びを感じることができるのが、GALLERY BANYA「アートフェスの舞台裏展」です。
南フランスを思わせる畑の中に佇む歴史を感じるチャーミングなギャラリーは、フェスティバルを支えているこの地で創作を続けてきたアーティスト・前川和昭
の人生の年輪そのもののような豊穣さを感じさせます。このギャラリーを訪れるためだけに淡路島に行く価値がある空間です。


















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